ジャズクラリネットと聞くと、ニューオーリンズ・ジャズやスウィング時代を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、この楽器はビバップ、室内楽的な小編成、フリー・ジャズ、ブラジル音楽と結び付く現代作品でも独自の存在感を持ちます。時代と奏者をセットで聴けば、甘い高音から低く乾いた響きまで、表現の広さが分かります。
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ジャズを楽しむためのサービスを目的別に紹介しています。
- 初期ジャズから現代までクラリネットの役割がどう変化したか分かる
- Benny Goodman、Artie Shaw、Buddy DeFranco、Don Byron、Anat Cohenらの名盤を選べる
- 大編成、小編成、モダン・ジャズ、世界各地の音楽との違いを聴き比べられる
- オリジナル盤と後年の編集盤を区別しながら代表録音を探せる
音色と役割を知る
クラリネットは広い音域と柔軟な音色を持ちます。時代ごとの編成を知ると、同じ楽器が別の役割へ変わる理由を理解できます。
三つの音域を行き来する
クラリネットの低い音域は暗く木質的で、高い音域は明るく鋭く響きます。中音域では人の声に近い滑らかさを出せます。奏者は曲の感情やバンド内の音量に応じて音域を選び、一つのソロの中でも性格を変えます。
金管楽器やサックスと比べると、音の立ち上がりを柔らかくしやすく、長い線を滑らかにつなげられます。一方、高音ではビッグバンドの上を突き抜ける力もあります。「優雅な楽器」と決めつけず、低音のざらつき、息の混じり方、強いアクセントまで聴いてください。
初期ジャズでは旋律を飾る
ニューオーリンズ・ジャズの代表的な編成では、トランペットやコルネットが主旋律を示し、トロンボーンが低い動き、クラリネットが高い音域の対旋律を担います。全員が同じ旋律を弾くのではなく、異なる線が同時に進む集団即興です。
この役割では、クラリネットは空いた場所へ細かな音を入れ、主旋律を上から囲みます。後のスウィング時代にリーダーやソロ楽器として前へ出る演奏とは、聴く位置が異なります。
スウィングでは主役になる
1930年代にはBenny GoodmanやArtie Shawが大編成を率い、クラリネットがバンドの看板となりました。テーマを吹き、ソロを取り、アンサンブル全体の音色を決めます。
同時に、Goodmanのトリオやカルテットのような小編成では、ピアノ、ヴィブラフォン、ドラムと近い距離で即興します。大編成の華やかさと少人数の会話を同じ奏者で比べられる点が、この時代の名盤を聴く面白さです。
モダン以降は低音も広がる
ビバップ以降、主役の管楽器はサックスやトランペットが中心になりましたが、クラリネットが消えたわけではありません。Buddy DeFrancoはビバップの速く複雑な言葉をクラリネットで展開し、Jimmy Giuffreは音数の少ない編成で乾いた響きを追求しました。
さらにバスクラリネットは、通常のクラリネットより低い音域を持ち、Eric Dolphy、John Surman、David Murrayらが重い低音と大きな跳躍を即興へ生かしました。現代ではAnat Cohenのように、スウィングからブラジル音楽まで複数の語法を自然に行き来する奏者もいます。
初期ジャズの代表録音
LPが一般化する前の演奏は、後年の編集盤や録音全集で聴くことが多くなります。アルバム名だけでなく、奏者と元の録音年代を確認しましょう。
Johnny Doddsの録音集
Johnny Doddsは、Louis ArmstrongのHot FiveやKing Oliverの楽団を含む初期ジャズの重要なクラリネット奏者です。代表演奏は一枚のオリジナルLPではなく、*Johnny Dodds: The Complete Recordings*のような編集盤や各楽団の録音集に収められています。
Doddsの音は細く整っているだけでなく、低い音域に強いブルース感があります。トランペットの主旋律の上へ細かな対旋律を重ねる場面と、自分がソロを取る場面を聴き分けてください。集団の一員と独奏者という二つの役割が見えます。
Jimmie Nooneの録音集
Jimmie Nooneは、滑らかな音と端正なフレーズで知られ、Apex Club Orchestraの録音が代表的です。こちらも*The Complete Recordings*などの編集盤でまとめられることが多い音源です。
NooneをDoddsと比べると、音の輪郭や旋律の流れに違いがあります。どちらが優れているかではなく、同じ初期ジャズでもクラリネットの個性が一様でなかったことを確認できます。
The Fabulous Sidney Bechet
Sidney Bechetはソプラノサックスの強烈な音で特に知られますが、クラリネットも重要な楽器でした。*The Fabulous Sidney Bechet*などの作品や録音集を選ぶ際は、曲ごとの担当楽器を確認してください。
Bechetの演奏は大きなヴィブラートと押し出しの強い旋律が特徴です。繊細な装飾に徹するのではなく、主旋律を自分の声として歌い切ります。クラリネットとソプラノサックスの音色差を比べる入口にもなります。
Jazz at Vespers
George Lewisの*Jazz at Vespers*は、ニューオーリンズ・リバイバルの流れで親しまれた作品です。教会での演奏という空間の中で、賛美歌の旋律と集団即興が穏やかに交わります。
Lewisのクラリネットは、主旋律の周囲を細く動きながらも、曲の感情を前へ運びます。初期録音のノイズに慣れない人が、後の録音から伝統的な編成へ入る選択肢になります。

スウィング時代の必聴盤
クラリネットが大衆的なスター楽器となった時代です。大編成と小編成の両方を聴くと、リーダーとしての役割が分かります。
The Famous 1938 Carnegie Hall Jazz Concert
Benny Goodmanの*The Famous 1938 Carnegie Hall Jazz Concert*は、1938年1月の公演を記録し、後にLPとして発表された歴史的なライブ盤です。Goodmanのオーケストラ、トリオ、カルテットに加え、ほかの主要楽団からのゲストも参加します。
長い「Sing, Sing, Sing」では、ドラムを軸に大編成の熱が持続し、クラリネットが高音で全体を導きます。小編成の演奏では、Teddy WilsonのピアノやLionel Hamptonのヴィブラフォンと短いフレーズを交換します。一枚でスウィングの規模の違いを体感できます。
Benny Goodman Trio Quartet
Goodmanの小編成録音をまとめた*Benny Goodman Trio & Quartet*系の編集盤は、クラリネットの即興を細部まで聴くのに向きます。大編成の厚い背景がないため、音の開始と終わり、ピアノやヴィブラフォンへの応答が明確です。
編集盤によって題名と曲順が異なるので、「After You've Gone」「Moonglow」などの代表演奏と参加者を目印に選びましょう。Goodmanを大編成だけのスターとしてではなく、少人数の会話に優れた奏者として理解できます。
Artie Shawの代表録音
Artie Shawの「Begin the Beguine」や「Stardust」などを含む代表録音集は、Goodmanとは異なるクラリネットの流れを示します。Shawは滑らかな音と長いフレーズ、緻密な編曲によって、洗練された大編成の色を作りました。
単なる甘いダンス音楽ではなく、曲ごとに弦楽器を含む編成や小編成Gramercy Fiveなどを試しています。編集盤を選ぶ際は、ヒット曲だけでなく録音時期と楽団編成が分かるものが適しています。
Edmond Hallの小編成
Edmond Hallは、かすれを含む力強い音で知られます。*Profoundly Blue*などの名義や代表録音集では、ニューオーリンズの語法とスウィング時代の小編成が結び付きます。
Goodmanの磨かれた高音と比べると、Hallの音には木質的な粗さとブルースの深さがあります。同じ年代のクラリネットを「滑らかで上品」と一括りにできないことを教える奏者です。

ビバップへ進んだ名盤
速いコード進行と複雑なフレーズが中心になった時代にも、クラリネットの可能性を広げた奏者がいました。
Mr. Clarinet
Buddy DeFrancoの*Mr. Clarinet*は、クラリネットでビバップの言葉を聴く代表作です。Art Blakeyらを含む小編成で、サックスやトランペットに多い高速フレーズを、クラリネットの広い音域と滑らかな運指で展開します。
スウィング時代の明瞭なテーマから一歩進み、コードの細かな変化を縫う単音に注目してください。音が柔らかくても、アクセントとリズムは鋭く、楽器の古いイメージを更新します。
The Artistry of Buddy DeFranco
*The Artistry of Buddy DeFranco*も、DeFrancoのモダンな語法を知る重要作です。ピアノ・トリオを背景にした演奏では、クラリネットが高音だけに偏らず、中低音から長い線を組み立てます。
Goodmanの小編成録音と続けて聴くと、約束されたスウィングの語彙が、ビバップの不規則なアクセントや和声によってどう変わったかが分かります。
The Jimmy Giuffre 3
Jimmy Giuffreの*The Jimmy Giuffre 3*は、クラリネットやサックス、ギター、トロンボーンという独特の編成を持ちます。ピアノ、ベース、ドラムという一般的なリズム・セクションを置かず、三人の旋律と和音で音楽を進めます。
音量は控えめでも、各楽器が別の線を持つため内容は濃密です。ビバップの速さより、乾いた音色、対位法的な会話、沈黙へ耳を向けてください。クラリネットが室内楽的なモダン・ジャズへ進んだ例です。
Free Fall
GiuffreがPaul Bley、Steve Swallowと組んだ*Free Fall*では、さらに形式を開き、音数の少ない自由即興へ進みます。旋律を全員で提示して順番にソロを取る一般的な形から離れ、一音への反応そのものが構成になります。
最初は間が長く感じられるかもしれません。誰かが音を止めた後、次の奏者が同じ音色を引き継ぐのか、反対方向へ動くのかを追うと、静けさの中に緊張があると分かります。

バスクラリネットの名演
低音域を持つバスクラリネットは、柔らかな伴奏だけでなく、鋭い跳躍と荒い音を使う即興楽器として発展しました。
Out There
Eric Dolphyの*Out There*では、バスクラリネットを含む複数の木管楽器が使われます。チェロを含む編成も独特で、低音楽器同士が暗い色を作りながら、Dolphyは大きな音程の跳躍と予測しにくい旋律を吹きます。
曲によって担当楽器が異なるため、アルバム全体をバスクラリネット盤と決めず、クレジットを確認して聴きましょう。クラリネット族が伝統的なスウィングだけでなく、前衛的なモダン・ジャズの中心になれることを示します。
Far Cry
Eric DolphyとBooker Littleの*Far Cry*も、Dolphyのバスクラリネットを含む多楽器の表現を知る作品です。Charlie Parkerへの敬意を示す曲から自由度の高い即興まであり、ビバップの延長とその先を同時に聴けます。
高音のアルトサックスと低いバスクラリネットで、フレーズの性格がどう変わるかを比較してください。楽器が変わっても、跳躍、間、少し角張った語尾にDolphyの個性が残ります。
The B Clarinet
David Murrayの*The B Clarinet*は、バスクラリネットを前面に置いた作品として重要です。Murrayは太い低音だけでなく、高音域の叫び、倍音を含む荒い音、長い旋律を使います。
バスクラリネットを暗い背景音と考えている人ほど、主役としての運動量に驚くでしょう。低音を支えるベース楽器ではなく、全音域を動くソロ楽器として聴くことができます。

現代の必聴盤
現代の奏者はスウィングの伝統を参照しながら、クレズマー、ブラジル音楽、ラテン、現代的な作編曲へクラリネットを広げています。
Bug Music
Don Byronの*Bug Music*は、Duke Ellington、Billy Strayhorn、John Kirby、Raymond Scottらの作品を再検討したアルバムです。過去の音楽をそのまま再現せず、編曲の奇抜さや先進性を現代の演奏として浮かび上がらせます。
Byronのクラリネットは、スウィング時代の語彙を正確に扱いながら、急な音色変化や外側へ飛び出すフレーズを加えます。伝統と前衛を別々にせず、一つの歴史として聴かせる名盤です。
Don Byron Plays the Music of Mickey Katz
*Don Byron Plays the Music of Mickey Katz*では、クレズマーとユダヤ系アメリカ文化に結び付く音楽を扱います。クラリネットはジャズだけでなく、結婚式や舞踊、演劇的な表現でも重要な役割を持ってきました。
速い装飾音、声を模すような音程の曲げ方、ジャズの即興が交差します。単なる珍しいレパートリーとしてではなく、Byronが複数の伝統を批評的に組み直す作品として聴く必要があります。
Clarinetwork
Anat Cohenの*Clarinetwork: Live at the Village Vanguard*は、Benny Goodmanへの敬意を出発点に、現代のカルテットでスウィングを更新するライブ盤です。Benny Greenのピアノ、Peter Washingtonのベース、Lewis Nashのドラムと、強い推進力を作ります。
Goodmanゆかりの曲を含みますが、懐古的な再演ではありません。Cohenは低音から高音まで大きく使い、現代的なリズム感で長いソロを構成します。1938年のCarnegie Hall盤と比べれば、伝統が現在の演奏へどう続くか分かります。
Claroscuro
Anat Cohenの*Claroscuro*は、ジャズ、ニューオーリンズの感覚、ブラジル音楽などを一枚の中で行き来します。Paquito D'Riveraのクラリネット、Wycliffe Gordonのトロンボーンらも加わり、曲ごとに色彩が変わります。
明るい舞曲と暗いバラードの対照があり、タイトルどおり光と影を聴く作品です。クラリネットが特定の時代に閉じた楽器ではなく、複数の文化をつなぐ現代的な声であることを示します。
Paquito D'Riveraの作品
Paquito D'Riveraはアルトサックスとクラリネットを使い、ジャズとキューバをはじめとするラテン音楽の語彙を結び付けます。アルバムを選ぶときは、曲ごとの担当楽器と編成を確認してください。
Anat Cohenとの共演曲では、二人の音色と装飾の違いを同じ場で比べられます。クラリネットをスウィングの象徴だけでなく、ラテンのリズムへ鋭く入る楽器として理解できます。

時代別の名盤早見表
年代、編成、求める音を対応させると、最初の一枚を選びやすくなります。
| 時代・方向 | 代表作・録音 | 主な聴きどころ |
|---|---|---|
| 初期ジャズ | Johnny Doddsの代表録音集 | 集団即興の高い対旋律と低音のブルース感 |
| 初期の歌心 | Jimmie NooneのApex Club録音集 | 滑らかな音と整った旋律線 |
| スウィング大編成 | *The Famous 1938 Carnegie Hall Jazz Concert* | クラリネットが楽団全体を率いる高揚 |
| スウィング小編成 | Benny Goodman Trio & Quartetの録音集 | ピアノ、ヴィブラフォンとの即時の会話 |
| ビバップ | *Mr. Clarinet* | 速いコード進行を進むモダンな単音 |
| 室内楽的な小編成 | *The Jimmy Giuffre 3* | 変則編成、乾いた音色、複数旋律の関係 |
| フリー | *Free Fall* | 沈黙と一音の反応で作る開かれた形式 |
| バスクラリネット | *Out There*、*The B Clarinet* | 低音から高音まで使う跳躍と強い個性 |
| 歴史の再解釈 | *Bug Music* | 過去の作編曲を現代の耳で組み直す |
| 現代のスウィング | *Clarinetwork* | Goodmanへの敬意と現在のライブ感 |
| 世界各地との対話 | *Claroscuro* | ブラジルやニューオーリンズを含む多彩なリズム |
最初の一枚に迷うなら、古典の熱を求める人はCarnegie Hall盤、モダン・ジャズなら*Mr. Clarinet*、現代の録音と幅広いリズムなら*Claroscuro*が入りやすい選択です。前衛へ進むなら*The Jimmy Giuffre 3*を間に置き、*Free Fall*やDolphyへ広げると変化を追えます。
聴き比べの手順
一度に多くの作品を聴くより、共通点のある二枚を並べると時代差が具体的になります。
- 大編成と小編成を比べる
GoodmanのCarnegie Hall盤でオーケストラの上を飛ぶ音を聴き、次にトリオやカルテットでピアノとの細かな応答を追います。 - スウィングとビバップを比べる
GoodmanまたはShawの明瞭なテーマに続けてDeFrancoを聴き、アクセント、音数、コードへの反応がどう変わったかを確認します。 - 通常管とバスクラリネットを比べる
*Mr. Clarinet*の明るい高音と、*Out There*や*The B Clarinet*の低音、跳躍、倍音を対照させます。 - 歴史と現代をつなぐ
Carnegie Hall盤の後に*Clarinetwork*、1930年代の作編曲の後に*Bug Music*を聴き、引用と更新の違いを探します。
旋律だけでなく、息を入れてから音が立つ瞬間と、音を切る位置へ注目してください。クラリネット奏者ごとのリズム感は、指の速さ以上に語尾へ表れます。
気になったジャズを実際に聴いてみる
記事で気になったアーティストやアルバムは、実際の演奏を聴くと特徴がより分かりやすくなります。作品名や演奏者、録音時期などを確認しながら、自分に合った音源を探してみてください。
ジャズクラリネットのよくある質問
- 初心者が最初に聴く一枚は?
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スウィングの熱ならBenny Goodmanの*The Famous 1938 Carnegie Hall Jazz Concert*、現代的で幅広い音ならAnat Cohenの*Claroscuro*がおすすめです。小編成へ集中したい場合は*Clarinetwork*が選びやすいでしょう。
- クラリネットはスウィング時代だけの楽器ですか?
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いいえ。Buddy DeFrancoはビバップ、Jimmy Giuffreは室内楽的な小編成とフリー、Don ByronやAnat Cohenは複数の伝統を結ぶ現代作品を残しています。バスクラリネットもモダン以降の重要な声です。
- ソプラノサックスとの聴き分け方は?
-
どちらも高音域を持ちますが、クラリネットは低音から高音への音色差が大きく、木質的な低音と細い高音を行き来します。Sidney Bechetのように両方を演奏する奏者では、曲ごとのクレジットを確認すると確実です。
- バスクラリネットの名盤は何から聴くべきですか?
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複数の木管を使い分ける中で聴くならEric Dolphyの*Out There*、バスクラリネットを主役として集中して聴くならDavid Murrayの*The B Clarinet*が候補です。まず低音だけでなく、高音への跳躍も追ってください。
- 古い録音集はどう選べばよいですか?
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元の録音年代、楽団名、参加者、復刻元が明記された盤を選びます。LP以前の奏者は後年の編集盤が中心なので、アルバム題名が違っても同じ演奏を含む場合があります。曲数より録音情報を優先してください。
時代を越える音を楽しもう
ジャズクラリネットは、初期ジャズの対旋律、スウィング楽団の主役、ビバップの高速な単音、フリー・ジャズの沈黙、バスクラリネットの低音、現代のブラジルやラテンのリズムまで多様に変化してきました。
まず好きな時代を一つ選び、その前後を一枚ずつ聴いてください。GoodmanからDeFranco、Giuffre、Byron、Cohenへ進めば、伝統が途切れたのではなく、編成と語法を変えながら受け継がれたことが分かります。奏者と時代背景を一緒にたどることが、クラリネットの表現力を最も広く味わう方法です。

